内断熱の致命的な欠陥「耐久性」
内断熱が結露を引き起こし、それがマンション・ユーザーの体をむしばんできた事実を述べてきた。さらに深刻な問題がある。内断熱は建物にまで被害を及ぼす。これは、いま話題の瑕疵保証でいう「隠れたる瑕疵」、つまり通常ではわからない欠陥だ。実は、内断熱にしたばかりに構造体のコンクリートにクラックが生じるという被害が出ているのだ。それでは、どのようにしてこのクラックは生じるのだろうか。コンクリートの性質から説明しL‐《ア『◎70コンクリートを作るには、セメント、粗骨材、細骨材、そして水を混ぜ合わせる。セメント粒子と水が化学反応を起こして凝結し硬化するために、コンクリートは固まる。そして固体となったあとも強度を増していくという性質を持つ。ただコンクリートは、硬化および乾燥の過程において収縮するという性質もあり、この収縮量が大きいと、鉄筋コンクリートの建築物にクラックが発生することになる。クラックは漏水の原因となるだけでなく、その部分から有毒ガスや水分が浸入し、コンクリートを劣化させたり鉄筋を腐食させたりする原因にもなる。一般に、鉄筋コンクリート建築物の寿命は、鉄筋の腐食開始時期までと考えられている。鉄筋コンクリートは、主として圧縮力をコンクリートが負担し、引張力を鉄筋が負担する複合(混合)構造と見なすことができる。
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